小学生の子供の英検で英単語を覚えて語彙を増やすにはどうしたらいい?
小学生で英検に挑戦する子が増えています。しかし、英検の級が上がってくると出題内容も難しくなるし、子どもにはなじみのない英単語がたくさん出てくるので、どうやって覚えさせたらいいか悩みますよね。
我が家では、旺文社の「文単(文で覚える単熟語)」というテキストを使って語彙力強化を図っています。このテキストは、小学生の子供の準2級以降の英検対策に欠かせなくなっています。
文単は子供の英検対策にもすごくいいです!
文単は英単語を覚えるだけでなく、長文読解も付き、トピックに対する理解を深めることでライティングやスピーキングにも役立ちます。この記事では、特に小学生の英単語の覚え方として、我が家で実践している親子での文単の使い方や気を付けていることを紹介します。
こんな方に向けて書いています
- 子供の英語の語彙力を高めたい
- 小学生に有効な英単語の覚え方を知りたい
- 文単による英検学習のための使い方を知りたい
- 英検の合格/不合格のみならず総合的な力をつけさせたい
- 子供が2歳から一緒に試したオンライン英会話は30社以上
- 留学経験なしでTOEIC945点
- 英語多読で子供の英語力が急上昇!
- 上の子小4で英検準2級、下の子小1で英検5級
- 幼児2人を連れて毎年短期フィリピン親子留学
- マジックキーキッズアカデミー公式アンバサダー
- モモシロのプロフィール
- Instagramもやってます!
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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文単(文で覚える単熟語)とは?
文単とは、旺文社の英検対策テキスト「文で覚える単熟語」のことです(略して文単)。英検で出題されるトピックの長文を読みながら単熟語を例文の中で覚えていきます。この、英単語を文脈で覚えることができるのが文単の大きな特徴です。
そして、ただ単に英単語を覚えるだけでなく、読解力・語彙力・英検テーマに関する知識が同時に身に付くんです。
文単は英検の級ごとに3級、準2級、2級、準1級、1級向けが出ています。
ちなみに、4級と5級に関しては、「文」ではなく「絵で覚える単熟語」が販売されています。今回の説明では割愛します。
文単で扱われるトピック
文単のトピックはカテゴリーごとに分かれています。たとえば、英検公式サイトによると、英検準2級で出題される主な場面・題材は、以下のものです。
場面・状況 | 家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
話題 | 学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、 道案内、海外の文化、人物紹介、歴史、教育、科学、自然・環境など |
これに対し、文単のカテゴリーは以下のようになっており、英検の出題内容をほぼ網羅したものとなっています。
- 学校・教育
- 仕事・生活
- 食事・買い物
- 余暇・スポーツ
- 身体・医療
- 社会・出来事
- 文化・科学
- 生物・環境
文単の構成
文単のメインコンテンツは2ページの見開きの構成になっていて、写真のように左側のページにトピックに関する英文と訳、右側のページに文章に出ている重要単語とその意味の一覧が表示されています。
右のページはパス単と同じような形式ですね。
文単にも赤セルシートがついているので、パス単と同様に赤い文字を隠して確認することができます。
小学生の英単語の覚え方を解説!英検に文単が最適な理由
文単は、英単語・熟語を覚えられるだけではなく、以下のような力がつきます。特に、小学生や低年齢の子にはなじみが薄い「社会性のあるトピック」に関する知識を付けられることは、大きなメリットです。
- 文脈で英単語・熟語を覚えることができる
- トピックに対する知識が付く
- 読解力が付く
- アプリで音声を確認できる
- リスニング・ライティング・スピーキング対策にもなる
英文を読み解くことで読解力も付きますので長文対策にもなります。また、リーディングだけではなくリスニングのセクションもあり、リスニングで使われるような英単語も、文単で確認することができます。
さらに、付属の読み上げ音声は専用アプリに入っているのですが、音声スピードを調整できるんです。子供が音声を流しながら音読をする場合は、ついていける速さに変更できるのはとても便利です。
そして文章の内容を確認した上で、そのお題に対して「あなたはどう思うか?」という質問を親が投げかけてあげることで、お題に対して熟考したり、自分の意見を伝える訓練になります。このことは、自分の意見を求められるライティングや2次のスピーキングにも役立つはずです。
文単は、子供の苦手とする英検分野をカバーできるだけでなく、英語力に限らない総合的な力を付けることができると考えています。
小学生が英単語を覚えるなら文単とパス単・でる単どっちがいい?
文単の対極にあるのがパス単やでる単といった単語集です。パス単などでは、英検で頻出される重要な単語を丸暗記することで英単語を覚えます。
丸暗記は短時間で重要な頻出単語を詰め込むことができるので効率はいいのですが、覚えた英単語がどれだけ記憶に残るかは疑問です。
どっちがいいとは断言できないのですが、パス単を使った英単語の丸暗記を子供が楽しめていないようでしたら、文単で文章を読みながら英単語・熟語を覚える方が子供が興味を持って取り組めるのではないでしょうか。
例文での使用例がわかるので、単純な英単語と意味のセットよりも定着するように思います。
特に小学生にはイメージしやすいに文単のほうがおすすめです。
ただし、単語・熟語の収録語数は、文単よりパス単の方が多いです。また、文単はじっくり取り組む必要があるので、一度にたくさんの単語を記憶することはできません。試験までの時間が限られている場合は、出る順に収録されているパス単のほうが効率が効率よくたくさんの英単語に触れることができます。
英検までの日数が短い場合はパス単で詰め込むのも1つの方法ではありますね。
小学生の文単を活用した英単語の覚え方
それでは、私が小学生の娘と一緒に文単を使って英検対策を行った方法を紹介します。英検準2級の体験記でも少し触れていますが、今回はもっと詳しく説明します。
我が家のやり方なのでベストかはわかりませんが、参考になれば嬉しいです。
娘は英語に関しては、週2回マジックキーキッズアカデミーの英語多読レッスンを受けています。レッスンの一部で英検に関連する指導もありますが、それだけでは十分ではないため、実際の英検対策は別に行っています。
はじめに:小学生の文単活用法は親子でが基本
ここでの文単の使い方ですが、親子で一緒に取り組むやり方です。
子供に使い方を説明して「こんな風にやりなさい」とやらせるのは、小学生まではちょっと難しいかなと思います。中学生くらいでしたら1人でやるのも可能です。
では、取り組みには親の英語力が必要かというと、ちょっと難しい部分もありますが親は必ずしも英語ができる必要はありません。文章の下に日本語の訳も書いてあるので、わからない部分は下の訳と照らし合わせながら確認することができ、何とかなります。また、親は一緒に読み進めるだけで、教えようとしない、というのが基本です。
私も最初のうちはついついミスを指摘したり、文法の説明などをしてしまっていたのですが、子供のやる気を削ぐので途中からやめました。
文単での親子での学習の流れ
全体の流れをざっくりと説明します。
本当にざっくりです。細かく説明すると長くなってしまうので、この次に説明する「ポイント」を参考に、各家庭で合うようにカスタマイズしてください!
1回の取り組みで20分くらいを想定していますが、熱が入ると長くなってしまいました。時間を決めたやったほうがいいですね。
- 付属の音声を流して、本文を目で追う
- 右側のページの英単語を確認する
- 本文の内容を一緒に確認しながら読み進める
- トピックの内容に関する背景知識などを説明する(日本語)
- トピックについて話し合う(質問や意見を聞くなどして話題を広げていく)
- 声に出して一緒に読む(または音声を流して読んでもらう)
上記は準2級までやっていた順番です。2級からは2の単語の確認を最初にやっています。
2級はわからない英単語があまりにも多いので、最初におおまかにでも単語の意味を頭に入れておいた方が本文を理解しやすいと考えたからです。
2番の単語確認や3番の内容確認ですが、娘は英単語だけでなく、その単語の日本語の意味自体も理解があやふやなことが結構ありましたので、国語辞書を引いて日本語の意味を調べたりもしました。
そんな風に細かくやるとかなり時間がかかりますので途中で子供も疲れてきてだんだん険悪になっていくのがいつものパターンでした。嫌にならないところで切り上げるのも大事ですね。
文単での英単語の覚え方のポイント
文単での学習の際、気を付けていたポイントを説明します。5つにまとめると以下になります。
- 付属の音源をフル活用
- 極力日本語で説明しない
- 声に出して読む
- トピックの背景情報を説明する
- 映像でイメージさせる
ひとつずつ説明していきます。
付属の音源をフル活用
文単に付属している音声をフル活用しています。最新版は音声データをダウンロードするか、スマホアプリ(英語の友)から聴く形になります。
文単の学習の際は最初に音声を流しながら黙読するようにしています。余裕がある時はその前に、まずは文を見ずに耳だけで本文全体を聞いてみたりもします。
また食事中や登校の支度中などに音声をかけながしできるので非常に便利です!
極力日本語で説明しない
英文を確認する際、どれくらい細かく丁寧に日本語に訳すか、また日本語での説明をどの程度入れるかは難しいところですよね。
我が家も迷いながらいろいろ試してみた結果、極力日本語での文法や構文、訳し方の説明はしないとことにしました。おうち英語っ子は英語を英語のまま頭に入れている子が多いので、日本語の説明を入れてしまうといったん日本語に訳すという作業が入ってしまうんです。
細かく精読して、ここはこういう意味!と説明するよりも、全体をつかんで「なんとなくわかる」でOKとしています。そのためにも、日本語での詳しい解説より後述する背景知識の理解の方に力を入れています。本番で英語を読んでもわからない部分も、内容に関する知識があれば理解を補えるからです。
大人だったら当然知っているような常識的なことも、子供はわからないことがどうしてもありますよね。そこの助けとなるようなおおまかなイメージを植え付けたいと思っています。
とはいっても、必要以上に日本語を避けてわかりにくくなってしまってもいけません。
子供の理解度などを見ながら、文法の説明は細かくはしないけど、文を解釈するための日本語の補助的な説明は入れています。
たとえば、長い文はカンマなどで短く切って部分的に見ていき、重要なのはこの前半部分、このカンマの後ろはさらに細かく補足しているね、などです。
このころ合いが非常に難しいですけど。
声に出して読む
英語多読の取り組みでも大事にしている「音読」。文単に取り組む際も最後に必ず音読をするようにしています。子供に読んでもらったり、せーので一緒に読んだりもします。
黙読ではなく声に出すことが大事です。
音源を使用した音読もします。1回ではスラスラ読めないので音読の際もアプリのスピードをゆっくりめに設定し、最初は音源に続いて少し遅れて読むようにしています。
耳で聴きながら目と声で追うので、ダブル・トリプルのインプットになります。そして音声のマネをすることで英文のリズムやアクセント、抑揚や文のまとまりを認識し、習得することができます。
リスニング力も付きますし、発音も改善されます。
文単を使うなら、英単語だけでなく文章も、声に出して読むことを心がけてみてください。
トピックの背景情報を説明する
文単で扱われているトピックの内容については、いくら言葉で説明しても子供がイマイチわかっていないなと感じることがあったんです。私自身も説明が難しかったり知識があまりない内容が出てきたこともありました。
そんな時は背景知識の理解のためにその場でスマホで調べて説明を読んだり、図や写真などイメージしやすいものを見せました。
日本語での文法や訳し方の説明はできるだけしないと書きましたが、この知識の説明だけはほぼ日本語でやっています。
子供にはなじみのないトピックは、どこがわかっていないかを対話をしながら探り、日本語で時間をかけて説明するようにしました。もし英検で出題されなくても、類似問題が出た時のヒントになります。
余談となりますが、文単に取り組むことで今まで時事問題など世の中で起きていることも含めて、子供に積極的に学ばせてこなかったことに気が付いたんですね。これをきっかけに子供新聞を読み始めました。
文単や新聞で得た知識は英語以外にも今後役立つことですし、知っておいて無駄はないと考えて知識のインプットには力を入れてました。
2級では知識のインプットにさらに力を入れました。詳しくは後述します。
映像でイメージさせる
上記の背景知識の説明ですが、うちの子は視覚に訴えたほうが理解しやすいように感じました。スマホで調べたり、別の資料を使っての説明は、可能な限り図・写真・動画などの映像があるものを探しました。
たとえば、日本ではなじみの薄い「スペリングコンテスト」について出てきたときは、実際にアメリカの子供が出場しているスペリングコンテストの動画を一緒に見たりしたんです。
この動画がすごく面白くて止められず、脱線しました。
この、映像を使った説明については、この後具体的に説明します。
文単を親子で取り組む場合の課題
文単の使い方はわかったけど大変そう
そうなんです!毎回ここまでしっかりやってはいませんでしたが、時間もそれなりにかかりましたし結構大変です。
実はうちも準2級まではケンカしながらも子供を刺激しないように気を付けつつやってきたんですが、2級対策に入って限界を感じました。
2級はちょっとやってみてこれはきつい!と思いました。内容が難しいので子供もイライラするようです。
子供も反抗期で私の言うことは聞きませんし、私も熱が入ってバトルになってしまいました。文単はすごくいいとは思っているものの、親の負担が大きい、反発しやすい子供と取り組むと揉めやすいという課題があるんです。
日本人講師の文単レッスンを外注
その解決策として、親子の不要な衝突を避けられるので英語のプロに頼もう!ということになり、子供もその方がいいと了承しました。
親子で一緒に取り組むことが逆にトラブルの元になりそうだったので、2級からはこのやり方をそのまま、別の方に丸投げでお願いしました。
まずはこのやり方をそのまま引き継いでくれる先生を探しました。日本語ができないと難しいと思い、日本人講師のいるオンライン英会話で対応してくれる先生がいないか探しました(以下参照)。
個別対応が可能な日本人講師のいるオンライン英会話
マナリンクについては以下の記事をご覧ください。
そこで、以前からの知り合いで中高の英語教師経験者の方に指導をお願いしました。
英検本番前までの期間限定です!
レッスンはオンラインで、1回で文単の1つのトピックを説明してもらっています。
先生は長年中高生に英語を教えてきた英語のプロのなので、私が迷いながらやっていた「日本語でどの程度説明すべきか」という部分についても、子供の反応を見ながらうまく調整してくれています。
私からは日本語で文法や構文の説明はできるだけ避けつつ、理解の助けになるようなら説明してもらってもいいと伝えました。
実際のレッスンの様子が以下になります。イメージで伝えると言う部分で、ビジュアルでわかりやすい資料をたくさん用意してもらって、この部分のみは日本語で説明してもらっています。
身近なファーストフードやスポーツシューズを例に挙げてくれているのでわかりやすいです。
単語の確認や英文の解釈は英語メインになっています。子供の英語レベルに合わせて工夫をしてくださっています。また、レッスン内でも音源を使用したり、音読を取り入れてもらうなど、私が重視しているポイントを伝え、対応してもらっています。
その他、先生が事前にこのような資料を用意してくれています。
GPSに関連したトピックのときは、GPSの仕組みについても説明してもらいました。
ファストファッションに関する回。安くてデザイン性が高い服が簡単に手に入るようになった一方で発生している社会的な問題についまで切り込んで説明してくれています(文単の内容からさらに広げてくれています)。
この他にも古着は再利用に回して良いことしてる気持ちでいても、実は受け取った側の処理の問題など、物事を多角的に捉える機会になればいいなと思っています。
このような説明の後、内容について英語で質問してもらったり、イエスノー以外に自分の考えを英語で答えさせる時間もあるのでライティング・スピーキングにも役立つのではないかと思います。
親の私だと素直に聞かないことも、先生に言われるとちゃんと聞くということと、レッスンの時間が決まっているので予定がなあなあになることがありません。
私もすごく楽になり、お願いしてよかったと思いました。
我が家の一番の課題は「親子でやると揉める」ということだったので、いざこざなく一緒に取り組めるのであれば、外注しなくてもいいと思います。
できれば誰かに頼みたいけど、うちはお願いできそうな人がいないな。
日本人の英語講師がいるオンライン英会話がありますので、そちらで対応してもらえる方を探してみてください。
個別対応が可能な日本人講師のいるオンライン英会話
英検の力は英語多読が最適
今回は子供の語彙力を伸ばすことを中心に消化しましたが、読解力については英語多読のオンラインレッスン「マジックキー」で伸ばしました。英語多読は、読解力だけでなく英検で求められる4技能の力を付けることができます。
イギリスの小学校の教科書にも使われている、Oxford Reading Treeというお話のシリーズをメイン教材として使用して、マンツーマンで先生と一緒に英語の朗読を進めていきます。
子供が受講して英語多読の効果を実感しましたので、気になる方は無料体験レッスンを受けてみてください。
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面談のお申し込みフォームでモモシロの紹介と記入すると、2回の無料体験が8回になります。
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