英検2級何問正解で合格?一次試験ギリギリ合格ラインを独自分析

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英検2級の合格ライン

英検2級を受けたけど、結果が出るまでの約2週間、合格できるのか気になりますよね。

この記事では、英検2級で何問正解したら合格ラインに達するのか、実際の正答数を集めた上で解説しています。また、ライティングが合否を大きく左右する実情についても、実際のスコアを元に解説しています。英検2級でどれくらい正解すれば合格できるかの目安にしていただけると嬉しいです。

こんな方に向けて書いています

  • 受検前に過去問を解いたので合格への距離感を知りたい
  • 英検2級が何問正解で合格か知りたい
  • 自己採点したがギリギリなので合否が気になって仕方ない

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

目次

英検2級合格ラインは何問正解?

まず大前提として、英検の合格ラインは何問正解したかでは決まりません。正答数(素点)ではなく、英検CSEスコアに基づいて決まります。

正答数と合格可能性の関係については、あくまで参考程度にしてください。

英検CSEスコアとは

英検の合格判定として採用されているCSEスコアは、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)という言語能力をはかる国際的な基準に基づいて設定されます。

CSEスコアはそれぞれの技能(リーディング・リスニング・ライティング)ごとに算出されます。

英検CSEスコアは、英検レベルを均衡化するために同じ英検の回を受験した受験者の点数などによって調整されます。違う回でまったく同じ正答数だったとしても、CSEスコアは変わってくる可能性があります。また、それぞれの技能(リーディング、リスニング、ライティング)ごとにCSEスコアを算出しますので、自分より全体の正解率が低い人が合格して、自分は落ちるという事態もでてきます

そのため、これだけ正解すれば合格という基準はありませんが、最低限これくらいとれていれば合格の可能性が高まるという目安にはなります。

英検2級のCSEスコアの合格点

英検2級一次試験の満点は、リーディング、リスニング、ライティングを合わせた合計のCSEスコア1950点が満点です。合格ラインは1520点です。

それぞれの技能の満点が650点ですので、それぞれ500点ちょっと取れればいいのですが、各技能で多少のばらつぎがあっても問題ありません。

モモシロ

大人はリーディングが得意だけどリスニングが苦手、反対におうち英語っ子はリーディングは点数が取れなくてもリスニングで補ったりできますよね。

英検2級ギリギリで合格/落ちた人の実際の正答数

では、実際に何問正解すれば2級の合格ラインの1520点になるのでしょうか。CSEスコアは1問あたり何点というものではありません。参考のために過去の受験者の実際の正答数を調べました。

英検バンドとは

英検バンドとは、英検合格/不合格への距離を示す指標で、英検結果に記載されます。不合格はマイナス、合格はプラスになります。数が小さくなればなるほど合格ラインに近くなることを示すので、英検バンド-2~+2は、ギリギリで不合格または合格となったことを示します。

今回のデータは、英検バンド-2~+2の間だったかたのものを集めました。

英検2級ギリギリ合格/不合格のデータについて

今回の英検2級ギリギリ合格/不合格のデータは、SNSなどで結果を公開している(スクショを掲載している)方の点数を集めてまとめさせていただきました(2023年度受験のものを集めています)。

ものすごく乱暴ではあるんですが、ライティング以外の得点がどの程度取れているかという目安として、リーディングとリスニングの正解率の平均も出しています。

モモシロ

一次試験終了後の自己採点では、リーディングとリスニングの正答率しかわからず、ライティングの点数は結果が出てからでないとわかりません。
そのため、リーディングとリスニングだけで合否可能性は判断できませんが、ある程度の手掛かりにはなると思います。

英検2級ギリギリ合格の実例

以下は英検バンド+1、+2で合格した人の実際の素点です(2024年度の改定前)。

スクロールできます
リーディング素点
(38問)
リーディング正解率リスニング素点(30問)リスニング正解率R+L正解率平均ライティング(16点中)ライティング正答率CSEスコア英検バンド
2360.5%2583.3%71.9%1062.5%1565+2
1436.8%1653.3%45.1%1381.3%1565+2
2976.3%1653.3%64.8%1168.8%1559+2
2873.7%1033.3%53.5%1275.0%1553+2
2771.1%1136.7%53.9%1275.0%1551+2
1744.7%1446.7%45.7%1381.3%1548+2
2257.9%826.7%42.3%1381.3%1546+2
2155.3%1550.0%52.6%1275.0%1536+1
2257.9%1136.7%47.3%1275.0%1527+1
1642.1%1550.0%46.1%1275.0%1524+1
1231.6%1756.7%44.1%1381.3%不明不明

合格した人で、リーディングの最低正答数は38問中12問、リスニングは30問中8問、ライティングが16点満点中10点です(それぞれ別の人です)。リーディング/リスニングについては半分以下の正解率です。

英検のリーディング/リスニングは4択問題で適当に選んでも正解率25%。そう考えるとリーディング31.6%、リスニング26.7%の正解率でも受かった人がいるのは驚きですね。

2級1次を通過した人のリーディングとリスニングの平均正解率最低ラインは42.3%でした。

つまり、1つの技能が悪くても、他で挽回できれば合格は十分可能ということです。

以下は2024年度英検改定後のデータです。まだデータが少ないため、現時点での分析は控えます。

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リーディング素点(31問)リーディング正解率リスニング素点(30問)リスニング正解率R+L正解率平均ライティング(32点中)ライティング正答率CSEスコア英検バンド
2374%1550%62%2063%1553+2
2890%1550%70%1650%1547+2
1961%1757%75%2063%1540不明
2374%1343%59%2063%1539+1
1755%1447%51%2475%1534+1
2065%930%48%2372%1533+1
1961%1343%52%2269%1530+1
1548%1343%46%2475%1529+1
2168%1240%54%2166%1524+1

英検2級ギリギリで落ちた実例

以下は英検バンド-1、-2で不合格となった人の実際の素点です(2024年度の改定前)。

スクロールできます
リーディング素点リーディング正解率リスニング素点リスニング正解率R+L正解率平均ライティング(16点満中)CSEスコア英検バンド
1539.5%1136.7%38.1%1381.3%1517-1
2155.3%1653.3%54.3%1168.8%1515-1
1642.1%1756.7%49.4%1168.8%1509-1
2463.2%1860.0%61.6%1062.5%1509-1
1950.0%1550.0%50.0%不明1498-1
2668.4%1653.3%60.9%1062.5%1498-1
2565.8%1550.0%57.9%1062.5%1492-1
1231.6%2376.7%54.1%1062.5%1487-2
3078.9%1756.7%67.8%850.0%1486-2
2360.5%1963.3%61.9%1062.5%1486-2
2052.6%1240.0%46.3%1168.8%1482-2

落ちてしまった人でも、リーディングは30問(正解率78.9%)、リスニングは23問(正解率76.7%)取れている人がいます。それなのに落ちてしまったということは、他の技能の点数に足を引っ張られたということですね。

1次で不合格になった人の中で、リーディングとリスニングだけの正解率平均で最高は67.8%でした。

以下は2024年度英検改定後のデータです。まだデータが少ないため、現時点での分析は控えます。

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リーディング素点(31問)リーディング正解率リスニング素点(30問)リスニング正解率R+L正解率平均ライティング(32点中)ライティング正答率CSEスコア英検バンド
1755%1653%56%2269%1517-1
1032%1963%48%2372%1511-1
1652%827%39%2372%1500-1
1445%1447%46%2372%1500-1
1961%1240%51%2063%1496不明
1445%1717%51%1856%1482-2

考察:ライティングは1点の重みが大きい

特に今回の結果を見ていて、ライティングは1点の重みが大きいと感じました。集めたデータでは、リーディングとリスニングで平均7割近く取っていた人でも落ちているし、逆に4割ちょっとで合格している人もいます。

つまりはライティングが命運を分けるということですね。

SNSでのこちらの点数も、明らかにライティングの点数の差が合否を分けています。

上記の表を見てもそうですが、ギリギリ合格の人はおおむねライティングで12点以上を取っています。

おひとり10点で合格している人もいますが、リーディングとリスニングの点数がかなり高いので、そちらで補うことができた感じです。

ギリギリ不合格の人のライティングの点数はおおむね10点以下となっています。13点で落ちてしまった人はリーディング・ライティングの正解率平均が38.1%とかなり低いので、13点とっても合格は難しかったようです。とはいえこの方はCSEスコア1517点と合格にたった3点届かなかっただけなので、リーディング・ライティングであと1~2問取れていれば合格していた可能性が高いです。

逆にリーディングとライティングで7割近くとれているのにもかかわらず、ライティングが8点だったために不合格になってしまったケースも。とってももったいないですね。

このことから、合否を分けるライティングの点数は12点。12点取れれば合格にかなり近づくと思われます。リーディングとライティングで6割取れていれば、11点でも合格できる可能性は十分あります。今回紹介したギリギリで落ちてしまった人も、12点取れていればほとんどの方が合格できていたのではないかと思いました。

ライティングの点数正答率CSEスコア
850.0%426
956.3%502
1062.5%471~478
1168.8%513~521
1275.0%548~560
1381.3%578~608
※実施回が異なるため、点数とCSEスコアが逆転しているものがあります。

過去の受験で落ちてしまった人は、ライティングが10点以下の場合、ライティングを集中的に対策すれば次回は合格に近づくのではないでしょうか。

満点を目指す必要はありません。ライティングで満点を取るのはかなり難しいですが、英検ライティングの基本を押さえて型通りに展開すれば、12点は十分狙えます。

私のおすすめのライティング教材はこちらです

また、2024年度から追加になった要約問題に関しては問題集も出ています。

以上、ギリギリかもしれない方の参考にしていただければ幸いです。

注意:2024年度からは英検の出題形式・配点が変わりました

2024年度実施分から、英検がリニューアルされました。準2級以上はリーディングの問題数が減ったり、ライティングが1問から2問になります。2級のライティングは、英文要約の問題が加わりました。
そのため、2024年度以降は今回の旧型式のデータの素点とは異なります。
ただし、正解率についてはある程度参考にしていただけるかとは思いますし、ライティングが1問増えても、ライティングの重要性は変わらないと考えています。

特に、英検準2級まではライティングの採点基準は他の技能より比較的甘いと感じていましたが、2級からはしっかりとした文章を書けないと点数を取るのは難しいと思いました

ライティングが苦手な人は、他が取れていてもライティングが命取りとなる可能性がありますので、しっかりと対策勉強をしてください。

英検2級の合格ライン

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