小学生の英検S-CBT体験談!親子で受験してわかった注意点

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小学生の英検S-CBT体験談!親子で受験してわかった注意点

英検の受験方式の1つである英検S-CBT。試験日が多く都合を合わせやすかったり、何度も挑戦できることから子供の利用を検討されている方も多いのではないでしょうか?

でも、パソコンを使っての受験だったり、子どもでも1人で受けられるのか心配な部分もありますよね。事前にS-CBTの特徴や注意点を把握し、子供と一緒に備えておけば小学生でも問題なく受けられます。

ただ小学校低学年くらいまでだと、子供によっては試験以外の部分で不安にさせてしまったりなど、従来型を選択したほうがいい場合もあります。

私は、小学生の子供と一緒に、実際に英検S-CBTでの英検を受験してきましたので、ここで書く体験記や受験しての感想が子供にS-CBTを受けさせるかの参考になれば幸いです。

モモシロ

英検公式サイトの説明だけでなく、実際に受けてみたからこそわかったこともあります!子供が受ける際の注意点も書いていますので最後まで読んでくださいね。

英検S-CBTに関する詳しい説明や申し込み方法などは、以下の記事をご覧になってください

小学生が英検合格に必要な力をつけられる!英語多読レッスンこちら

このブログ記事を書いた人
モモシロ

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

目次

小学生と一緒に英検S-CBTを受験!

私と小学生の娘がS-CBTを受験した時の実際の様子をお伝えします。受験した級は私も子供も2級です。私もS-CBTの勝手がよくわからず子供も不安だろうと思い、一緒に受けることにして同じ会場、同じ時間を指定して申し込みました。

この後当日の受験の流れなどを詳しく報告しますが、一部テストセンターによって異なる可能性がありますので注意してください。

英検S-CBTに関する詳しい説明や申し込み方法などは、以下の記事をご覧になってください

英検S-CBTの受験前準備

子供は従来型の英検(本会場・準会場)を受験したことはありましたが、S-CBTは今回が初めてでした。そこで当日慌てないために事前に行ったことは以下になります。

パソコン操作のシミュレーション

英検の公式サイトでS-CBTの体験デモを確認することができます。しかし、サンプル的にちょっと問題を解く感じなので、公式の体験デモだけでは不十分だと感じました。

市販テキストの付録として、オンラインでS-CBTの模擬テスト(ウェブ模試)を受けることができるものがあります。私が購入したのは以下のS-CBT専用のテキストです。ドリルとは別に、Web上でS-CBTの本番同様の試験を体験することができます。

スピーキング・リスニング・リーディング・ライティングそれぞれでの問題形式で模擬試験に取り組むことができますので、実際に回答しながら操作方法もしっかり確認できるのでいいですよ。

子供は最初ライティングはタイピング型で申し込んでいたのですが、実際にこのドリルのウェブ模試を解いてみたところ、英語をタイプすることが少し不安になったようでした。筆記での受験を希望したため、申し込み後にタイピング型から筆記型に変更しました

モモシロ

S-CBTは申し込み期限内であれば申し込み後も日程や会場、受験方式を変更することができます。

受験票の事前印刷

従来型の英検では受験票が送付されてきますが、S-CBTの場合はWebから受験票を印刷して持参する必要があります。試験日の1週間前にダウンロードが可能となり、メールでお知らせがきました。

持ち物はこの受験票と、筆記用具、身分証明書です。

筆記用具はタイピング受験の場合でもメモを取る際に使用します。

英検S-CBT試験日当日の体験談

ここからは英検S-CBTの当日の様子をご説明します。

テストセンターに到着したら、まず受け付けを済ませます。受験票と身分証明書を提示すると、受験控という各自の個人番号やパスワード、受験情報が記載された紙を渡されます。

この後、ロッカーに持ち物をすべて預け、試験に必要なもののみ(受験票・受験控・鉛筆・消しゴム・ロッカーの鍵)を持って部屋に入ります。

カバンなどは会場内には持ち込めません。また参考書の持ち込みもできません。S-CBTではパソコン画面上に残り時間が表示されるため、時計も不要です。

モモシロ

筆記用具も鉛筆2本まで、消しゴム1個までなど数を指定されたのが従来型試験にはないことでした。

試験教室に入る前にスタッフによる持ち物チェックがありました。この時に、ポケットの中には何も入っていないことを確認されました。

モモシロ

娘は鼻血が出やすいため、念のためポケットティッシュを持っていってもいいか確認したところそれも不可。
ティッシュは会場のものを用意しているため、鼻血が出た時は手を挙げて知らせてくださいと言われました。

受験しない保護者が付き添えるのはここまでとなります。従来型とは異なり、保護者は試験時間前であっても教室の中までは入れません。私も教室に入った後は子供との会話は控えるようにして、それぞれの席に着席しました。

座席は指定されています。受験控に記載された番号の席に着席します。私はライティングで「タイピング」、子供は「筆記」を選択したためか、同時申し込みでも席の場所は離れました

私たちが受験したテストセンターは、1つの教室で30人ほどが受験しました。そこに試験監督者が2~3人ほどいました。

席にはヘッドフォンがつながれたパソコンが1台ずつ置いてありました。各席はパーティションで区切られていましたが、あまり広い席ではなく、両隣に他の受験者が座っているため多少圧迫感を感じました。

(席の広さや隣との間隔は、会場によって違ってくるとは思います。)

【体験記】英検S-CBT試験の流れ

実際の試験は以下の流れで行われました。詳細は、テストセンターによって異なる可能性があります。

STEP
着席・画面上で個人番号とパスワードを入力して待機

教室に入り、画面の指示に従って受験控に記載された個人番号とパスワードを入力してログインします。開始時間まで待ちます。

STEP
試験監督による説明

時間になったら、試験監督から口頭で試験のルールなどについて説明があります。

STEP
【スピーキングテスト】

合図と同時に画面を操作し、各自スピーキングテストから開始します。

全員がほぼ一斉に話し始めるため他の方の声がもろに聞こえてきます。気にせず自分の録音に集中します(ヘッドフォンをしているので音声が聞き取りにくいということはありませんでした)。

自分のスピーキングテストが終了したら、画面に表示される次のテストの説明を読み、全員が終わるまでそのまま待ちます。

STEP
メモ用紙配布と解答用紙への記入

リスニング問題に入る前に、クリアファイルに入れられたメモ用の用紙が配られました。この用紙にリスニングやライティングの際のメモを書き込むことができます。

ライティングを筆記で受ける人は、これに加えてライティング用の解答用紙が配られます。筆記の人のみ解答用紙に氏名などの情報を記入する必要があります。後で子供に聞いたところ、マークシートへの記入も必要だったそうです。タイピングの人も全員の記入が終わるまで待ちます。

STEP
【リスニングテスト】

試験監督の合図後、リスニングをスタートします。後から見直すためのチェックボックスがありますが、リスニングテストが終了してしまうと、戻って修正することはできませんでした。

戻って訂正する場合はリスニングの時間内に行う必要があります。

STEP
【リーディング・ライティングテスト】

リスニング終了後、リーディングに関する画面上の説明を確認し、開始ボタンを押したタイミングで、残り時間のカウントダウンが始まります。

残り時間は画面に表示されますので、その時間内にリーディングとライティングまで終了する必要があります。時間配分が重要ですね。

ライティングで筆記を選択した場合は、ライティングだけは画面に表示された問題を見ながら英文を解答用紙に記入します。

STEP
終了ボタンを押して退室

制限時間内に終了した場合は終了ボタンを押せば時間前に退室することができます。時間いっぱいまで粘った場合は、制限時間になったら強制的に終了します。

クリアファイルに受験票や解答用紙などの書類を入れ、退室時に試験監督に提出します。

英検S-CBTのライティングのタイピング入力について

私はライティングはタイピング型を選択しました。

ライティングは級ごとに語数の指定がありますが、画面に単語数が表示されるので自分で「今どれくらいの単語数か」を数えなくていいのは便利だと思いました。

キーボードは全角・半角の切り替えなどは必要なく、英数字でしか入力できないようになっていました。ですので、間違えて日本語入力モードになってしまって慌てるようなことはなさそうです。

また、キーボードのショートカット機能は無効になっていて利用できませんでした(コピペや操作取り消しなど)。当然ながら単語予測やスペルチェック・オートコレクトなどの機能も無効になっています。

コピーと貼り付けは、マウスで該当文字列を選択した後に、画面上にある「コピー」や「貼り付け」ボタンを押すことで利用できます。

コピペで類似の文章を再利用できるのは時間短縮になりますが、スペルミスをして気が付かないままだと、同じミスがそのまま繰り返されてしまいます。

英検S-CBTのライティングの筆記(手書き)受験について

小学生の子供は筆記型を選択しました。ライティングの問題は画面上に表示されますが、英文は配布された紙に書きます。

S-CBTでは紙の問題冊子はないため、リスニングの前に配られたメモ用紙を使ってライティングの下書きをすることができます。

メモ用紙は試験終了後に回収されます。

英検S-CBTの結果はいつわかる?合格発表は何日後?

S-CBTはパソコンで解答しているのですぐ結果が出そうな気がしますが、Webでの合格発表日は試験日の約1ヶ月後です。

従来型の英検ですと、1次試験合額発表後に2次試験、その後2次試験の合格発表という流れになるため、S-CBTより最終結果がわかるまでの期間は長くなります。

英検S-CBTを小学生が受験する場合の注意点

小学生の子供と一緒に実際にS-CBTを受験してみて、子供が受けるときに注意する必要があると感じたことを説明します。

  • 説明・指示の漢字にはフリガナなし
  • イスの高さ・ヘッドフォンのサイズに注意
  • マークシートの記入補助はできない
  • 終了ボタンに注意

説明・指示の漢字にはフリガナなし

会場ではパーティションや机の上に試験に関する説明の紙がありました。また、各技能のテストに入る前に画面に説明が表示されますが、漢字にふりがなはありません。

S-CBT固有のパソコン操作手順など、事前にしっかり把握し、子供と確認しておく必要があります。

モモシロ

事前に手順を確認しておけば、紙に書いてある手順書が読めなくても試験は進められます。

イスの高さ・ヘッドフォンのサイズに注意

また、席の椅子の高さやヘッドフォンのサイズも子供に合わない場合があります。会場には保護者は入れませんので、子供が自分で対応しなくてはいけません。

解答用紙の記入補助はできない

ライティングで筆記型を選択した場合は、必要な情報を解答用紙に子供が自分で記入する必要があります。(保護者は教室内には入れないのと、解答用紙への記入はスピーキングテストとリスニングテストの間に行われるためです)。解答用紙には氏名・試験会場・生年月日・電話番号などの記入が求められます。また、一部マークシートの記入も必要です。

試験会場名や個人番号は受験控を見ながら記入すれることができますが、、年齢が低い子は戸惑ってしまう可能性もあります。

終了ボタンに注意

ライティング問題の最後に「終了」ボタンがあります。このボタンを押すと、試験時間内であっても試験が終了してしまい、さかのぼって確認や訂正をすることができなくなってしまいます。

終了ボタンを押すのは最後の最後です。子供には全部の解答が終わるまで終了ボタンは押さないように前もって言い聞かせる必要があります。

英検S-CBTは小学生でも受験可能!でも事前の準備はしっかりと

S-CBTはライティング以外はマウス操作だけで解答できますし、タイピングが不安な場合はライティングだけ筆記でも受けられます。

しかし、S-CBTを子供が不安なく受けられるのは小学校高学年以上かなと感じました。たとえパソコンの操作が問題なくても、特に小さな子が受ける場合は手順などをしっかり確認して模擬試験を体験しておく必要があります。

モモシロ

わからないことや、音が聞こえないなどのトラブルがあった時に自分で手を挙げて質問できる子であればいいですが、消極的な子や不測の事態に弱い子には従来型よりもストレスがかかると感じました。

また、スピーキングの時間制限は、話している途中でも容赦なく終わってしまうので、この点で子供が慌ててしまう可能性があります。

従来型との違いを認識し、ウェブ模試などのサービスを利用して回答方法に慣れておくこと、また注意事項をしっかりと説明しておくことが大切です

そして、何かあった時は自分から監督者に報告・相談できることが必要です。子供のタイプにもよりますが、これらをS-CBTを子供に受けさせるかどうかの判断材料としていただければと思います。

英検に必要な力をじっくりつけるなら英語多読

子供の英検で合否を分けるのは「読解力」です。大人と違ってリスニングは比較的得意な子が多いのですが、リーディングパートの長文読解で苦戦する子が多いようです。

英語の絵本を日常的に読むこと(英語多読)で読解力が付き、英検の難解な長文に対する苦手意識もなくなります。また、多読を続けることで文法力や語彙力もアップしますよ。

小3の子供はオンライン英会話の英語多読レッスンで英語がスラスラと読めるようになり、英検3級に合格しました。よければ以下の記事を参考にしてみてくださいね。


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